Web広告の種類は時代と共に増えてきましたが、現代ではどのような種類のWeb広告が主流なのか気になる人もいるでしょう。
この記事では、汎用されているWeb広告を9種類に厳選して紹介します。
Web広告を選んで運用する流れも解説するので、Web広告を活用してマーケティングを進めていきましょう。
効果的な集客のために、広告が重要な役割を果たします!
Web広告の種類
Web広告にはさまざまな種類があり、検索エンジンやSNS、キュレーションサイトなどの媒体によって出稿できるWeb広告の種類にも違いがあります。
ここでは代表的なWeb広告の種類と特徴、費用体系についてまとめました。
リスティング広告
リスティング広告とは、ユーザーが検索エンジンで入力したキーワードに連動して検索結果の上部や下部に表示されるテキスト広告です。
この広告はユーザーのニーズに基づいて選ばれ、ターゲティングをして出稿できるので積極的に情報を探している顕在層と接点を持てる可能性が高い方法です。
キーワードの組み合わせ方によって大きな効果を生むため、Web広告の中でも人気があります。
リスティング広告はクリック課金が一般的で、基本的に競合が多いキーワードほどクリック単価が高くなります。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリなどの広告枠に出稿する画像・動画・テキストによるWeb広告です。
この広告には、Googleなどが提供するアドネットワーク広告や、提携サイトに効率的に表示できるDSP広告などがあります。
ディスプレイ広告はインプレッション課金とクリック課金が主流で、競合が多いほど単価が上がります。
ターゲットの属性を定めて表示できるため、費用対効果を高めやすいWeb広告です。
純広告
純広告とは、特定の広告枠を一定期間買い取って常に表示させるWeb広告です。
バナー広告が古くから知られていますが、SNSやアプリなどにも純広告の枠が設けられています。
純広告の特徴は、確実に露出を高められる点にあります。
料金は期間ごとに固定される仕組みとインプレッション課金が主流です。
大手メディアの広告枠は月額数百万円に達することもあり、コストが大きいWeb広告と言えます。
ただし、インプレッション保証があるサービスも多く、ブランディング目的でよく用いられています。
リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、過去にサイトを訪問してアクションをしたユーザーに対してアプローチする広告です。
以前に購入した消耗品の再購入を促すことや、関連商品を紹介できます。
また、商品ページを閲覧したユーザーにその商品の広告を表示するアプローチも可能で、リードナーチャリングに役立ちます。
見込み客の購買意欲を高め、成約へとつなげるためのマーケティングをリードナーチャリングと言います。
リターゲティング広告の課金方式は、クリック課金とインプレッション課金が一般的です。
SNS広告
SNS広告とは、Instagram、LINE、X(Twitter)、FacebookなどのSNSに出稿する広告です。
自社の公式アカウントや公式サイトのコンテンツ、商品ページなどにユーザーを誘導できます。
広告が好評であればSNS上で拡散され、ユーザーとの接点を獲得するきっかけになります。
SNS広告はユーザー属性によるターゲティングがしやすいのも特徴で、Facebookのように実名制の場合、ターゲティングの効果が上がりやすくなります。
ただし、X(Twitter)のように拡散性の高いSNSでは、広告の悪評が出ると瞬く間に広がるリスクがあるため注意が必要です。
SNS広告の課金システムは種類によって異なりますが、クリック課金、インプレッション課金、エンゲージメント課金が代表的です。
動画広告
動画広告とは、YouTubeやTiktokなどの動画系SNSや動画配信サイトに広告を出稿するWeb広告の一つです。
映像と音声でユーザーに情報を伝えるため、インパクトが強く、広告効果が上がりやすい特徴があります。
動画広告には、インフィード広告、インストリーム広告、バンパー広告などさまざまな種類が存在します。
目的に応じて広告の出稿方法を選定することで、より効果的になります。
動画制作にはコストがかかるものの、ユーザーに大きな印象を与えられるため、ブランディングに活用されています。
課金システムとしては、視聴課金やクリック課金が一般的です。
視聴課金では、視聴とカウントされる条件が媒体によって異なるため注意が必要です。
ネイティブ広告
ネイティブ広告とは、メディアサイトやSNSなどでコンテンツの一つのように見える形で表示できるWeb広告です。
おすすめコンテンツや検索結果などに広告を紛れ込ませるため、ユーザーの目に留まりやすい特徴があります。
PRや広告といった表記があるため、ユーザーには広告であることが伝わりますが、表示内容は見てもらいやすく認知度の向上に有効です。
タイアップ広告もネイティブ広告の一種であり、記事広告として表示できます。
ネイティブ広告の課金方式はインプレッション課金またはクリック課金が一般的で、出稿先の媒体によって異なります。
メール広告
メール広告とは、メルマガに広告を掲載したり、広告目的のメールをユーザーに配信したりする方法です。
メルマガの場合、広告内容に基づいて関連性の高いメルマガに広告を挿入してもらえるので、認知度が向上し新たな接点ができる可能性があります。
また、自社の顧客に広告目的でメールを配信する方法は、休眠顧客の掘り起こしやリピーターの獲得に役立ちます。
メルマガ広告ではクリック課金または配信課金が一般的ですが、広告メールの配信を自社で行えば費用がかかりません。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、ASPを利用してアフィリエイターに広告となるブログ記事やSNS投稿をしてもらうWeb広告のことです。
商品購入やアプリダウンロードなどの成果を定義し、成功報酬型で支払いを行う仕組みが一般的です。
アフィリエイターが作成したコンテンツの質が悪いと評判が下がるリスクもありますが、自然なコンテンツからユーザーが誘導されることが多く、顧客接点を作るのに有効な方法とされています。
リワード広告もアフィリエイト広告の一種で、報酬としてアプリで利用できるポイントなどが付与されます。
この手法は、アプリインストールを促進するWeb広告として活用されています。
Web広告の選び方・運用の流れ
Web広告は、種類によってアプローチできるユーザー層や利用する広告形式が異なるので、目的に合わせて適切な広告を選ぶことが重要です。
ここでは、Web広告を選んで運用する流れを紹介します。
Web広告の目的とターゲットを決める
まずは、Web広告の目的とターゲットを決めましょう。
特定の商品やサービスの販促、ブランディング、問い合わせの獲得など、さまざまな目的が考えられます。
1種類のWeb広告で同時に複数の目的を達成できる場合もありますが、個別に広告を出稿した方が効果は上がりやすいため、できる限り目的を具体化しましょう。
また、ターゲットによって接点を作りやすい媒体が異なります!
ペルソナ設計を行い、具体的なターゲットを想定し、利用されている媒体を選ぶことが重要です。
その媒体が対応しているWeb広告の中から目的に合うものを選ぶと、効果が上がりやすいでしょう。
Web広告の初期予算を策定する
Web広告は、予算を決めて運用するのが基本です。
純広告のように固定費で支払える広告もありますが、リスティング広告やディスプレイ広告などは入札式で、予算を設定して運用します。
まず初期予算を決めて運用し、データを分析して予算を見直すのが一般的な流れです。
複数のWeb広告を運用する場合、同じ媒体であれば全体予算を決めて運用できますが、最初は個々の広告ごとに予算を設定して入札する方がわかりやすいでしょう。
Web広告のKPIを設定する
Web広告の具体的な数値目標をKPIとして設定します。
出稿目的と広告の種類に合わせて適切なKPIを設定すると、施策の有効性を評価できます。
一定の目標値を達成することを目指し、運用を進めていきましょう。
例えば、認知向上やブランディングを目的としてディスプレイ広告を出す場合には以下がKPIになります。
- インプレッション数
- インプレッション単価
- リーチ数
- フリークエンシー
- クリック率
一方、商品購入を促す目的でリスティング広告を運用する際には、以下が有用な指標です。
- インプレッション数
- クリック率
- クリック単価
- コンバージョン率
最終的には投資収益率(ROI)や広告費用回収率(ROAS)に基づいて分析し、利益を生み出す施策になっているかを評価しましょう。
広告を出稿してPDCAサイクルを回す
Web広告の種類と媒体が決まったら、広告のコンテンツを作成して出稿します。
広告の審査が通れば掲載されるので、定期的に分析を行い改善を試みましょう。
Web広告ではPDCAサイクルを回すことが重要です!
改善できそうな部分を見つけて仮説検証を行い、試行錯誤を繰り返すことで成果につながります。
Web広告は即効性があるため、短期間でPDCAサイクルを動かせます。
ABテストで広告コンテンツの内容を検討したり、別の種類のWeb広告に切り替えて効果を比較したりすることで、より速やかに目的を達成できるでしょう。
まとめ
Web広告は種類によって性質が異なるため、出稿する目的や予算に合わせて選ぶことが重要です。
ターゲットによって接触する媒体が異なることも考慮し、出稿先の媒体で対応しているWeb広告の種類から選ぶのも賢い方法です。
広告を出稿したら効果測定を行い、成果を大きくするための施策を継続しましょう。
複数のWeb広告の結果を比較して最適なものを絞り込むこともできるため、まずは積極的に広告を出してデータを集めるのがおすすめです。